あなたは、歯科医院に働き続けて何年になりましたか?
今の職場環境や待遇に満足していますか?
もっと多くの高望みや、今と違った働き方などを考えた事は無いですか?
「最近、ストレスを感じる」「もっと良い環境で働きたい」「もし退職したらどうなるの?」などの不安や疑問・・・。
これらは、あなた一人だけではなく、多くの歯科衛生士が感じている共通の悩みです。
歯科衛生士が退職を考える理由
あなたは、いくつ該当しますか?
- 待遇面や給与の不満
- 体力負担と精神的ストレス
- キャリアアップの難しさ
- 人間関係
- 私生活の満足度
待遇や給与に対する不満
給料が他の医療系の職種や、他業界と比べて低く感じることはありませんか?
具体的には、技術や経験を積んでも、それに見合った給与が貰えない場合が多いです。
また、歯科クリニックや医院によっても給与の差が大きく、専門学校時代の同期と比べても、年収に大きな差を感じることも・・・。
このような給与の不満が、歯科衛生士の退職を考える大きな理由であると言われています。
体力だけでなく精神的ストレスまで
歯科衛生士の仕事は、一見すると「診療サポート」のように感じるかもしれません。
ですが、実際は「かなりの体力」と「集中力」を要求される独特の職種ですよね!
例えば、長時間同じ姿勢で患者さんの口元での手技を行うことで、腕と腰、肩や首に負担がかかります。
これらは、経験や慣れでは解消されませんので、やがて体力的ストレスとなってきます。
また、患者さんとのコミュニケーションにもストレスを感じませんか?
患者さんの愚痴を聞いたり、不安や痛みに応対しながら、治療を進めることで精神的な負担を感じることもあると思います。
特に年配の男性患者さんは、言い方がキツかったり、声が大きくて恐怖を感じ積事も・・・( ;∀;)
これらの要因から、日々の業務で体力的・精神的ストレスを感じることが多いのです。
キャリアアップの難しさ
30歳を過ぎると、「経験値の限界」「キャリアの天井」を感じると言う方がいます。
新人の頃は技術や知識を身につけることで、好奇心を持ち業務が楽しく、成長を実感できました。
しかし、一定のスキルや知識を得ると、更なる経験(キャリア)への進路が限られてくる現状が待っています。
多くの歯科医院では、役職への昇進の機会が少なく、給与や自費歩合などの待遇にも上限があるため、中長期的なビジョンを描きにくいのが実情です。
さらに、認定資格などを取るための研修機会も無く、自身で能力を伸ばすための術すら乏しいと感じている人が多いと言われています。
このような環境の元、どう行動すればキャリアアップに繋がるのかを「悩むベテラン歯科衛生士」は少なくありません。
最大の原因は人間関係
どの職場にも共通する悩みの一つが「人間関係」です。
特に、小規模な歯科医院ではスタッフ数が限られているため、一人一人との関係が非常に密接になります。
そのため、職場の雰囲気や人間関係のトラブルは、直接的に影響を与えることが多いと思われます。
例えば?
先輩や上司を交えたコミュニケーションのズレ、スタッフ間での意見や性格の不一致など・・・
さまざまな行動や言動で、人間関係に不要な緊張感やストレスを感じることがあります。
また、中規模以上の歯科医院では、ドクターや助手、受付スタッフなど、異なる職種の人たちと連携をして仕事を進めるため、微妙な摩擦から揉め事に発展する事も!
同じ空間で、多くの人と接する業務の性質上、人間関係のトラブルは避けられない側面があります。
そのため、良好な人間関係を築くことは、ストレスを減少させるためにも、非常に重要だと言えますよね。
今の私生活に満足できていない
仕事と私生活の調和です。
仕事に追われることなく、家族や友人との時間を確保しつつ、趣味などでリラックスできる日常を送ることが望ましいとされています。
歯科衛生士の場合には、長時間労働や休日出勤、不規則なタイムシフトや休暇日などが問題です。
多くの歯科医院では土日も診療を行っているため、休日が不規則になることが日常的に。
さらに、繁忙時には残業が増え、自分自身のライフスタイルやルーティーンが取れなくなることも・・・。
その結果、家族や友人との時間が減少し、リフレッシュする機会が失われることになります。
このようなワークライフバランスの崩れは、長期的には仕事の質や生活の質にも影響を与えるリスクがあります。
「質の良い仕事」をするためにも、バランスの取れた生活を心がけたいですよね。
給与と待遇格差
近年、歯科衛生士の給与は「大きな待遇格差」が生じていると私は考えます。
理由としては、スタッフ不足だけでなく患者数増加など、人員確保よる歯科衛生士の争奪が挙げられます。
新卒初任給に「25万円以上」を提示する求人票を最近よく見ます。
都心の大手クリニックでは高給与が期待できる一方、地方の小規模なクリニックでは低めの給与が一般的となっていますよね。
交通費に上限を設けていたり、福利厚生の欄が空白になっていたり、昇給の実績が無かったり・・・
この待遇格差こそ、退職と転職を考える大きな要因となっています。
いかがでしたか?
多くは、歯科衛生士のデメリットに当てはまると思います。
退職を決断してからの対策
退職を決断することは、人生の大きな転機です。
歯科衛生士は安定職業と言われていても、新たな道を選ぶ時、不安や迷いが生まれることは当然だと思います。
しかし、この過渡期は「新しいチャンス」の始まりでもあります。
今までの経験やスキルを最大限に活かし、次のステップを踏み出すための具体的な対策を考えてみましょう。
構築したスキル確認
自分がこれまでに習得してきた技術や知識、得意とする領域をリストアップして、転職活動に活かせる強みを探す。
例えば、歯科衛生士であっても「受付」「レセコン」など助手業務の経験があれば、惜しみなくアピールしましょう。
資格や研修の取得
退職後に新たな資格やスキルを習得することで、より幅広いキャリア選択肢を持つことができます。
認定資格やホワイトニングの勉強や、小児専門歯科や障がい者歯科などでアルバイトするのもキャリアアップに繋がると思います。
ネットワークの構築・活用
他の歯科衛生士や業界関係者との繋がりを増やすことで、新たな就職先が見つかるかも!
最近では、歯科衛生士のための無料参加セミナーや、情報交換のためのトークルーム・SNS等が開設されています。
転職支援サービスの利用
今後の働き方を変えるのなら、専門的な転職サービスを活用し、自分の条件や希望に合った職場を探索する。
私のように、紹介派遣に登録してアルバイトすることも気分転換になると思います。
もちろん、医院と相思相愛になれば「正社員のお誘い」を受ける事も期待できます。
退職する選択 まとめ
歯科衛生士の仕事は、お給料の心配や、体や心の疲れ、スキルアップのつまづき、職場の人間関係、仕事とプライベートのバランスなど、様々な問題があります。
これらの理由から、退職を考える人も少なくありません。
しかし、退職を考える前に、自分の置かれている状況や将来の目指す方向を再確認することも大切です。
退職を選んだ場合には、今までの実績や職場への貢献は途絶えてしまします。
そして、新たな職場でも信頼と人間関係を再構築し、実績とキャリアに見合う実務が求められます。
現在の職場に留まるのであれば、今までとは違う働き方を探し出さないと、また退職を考えることになると思います。
どちらの選択をするにしても、自分の価値を理解し、最良の判断をしてください。