【私の体験談】フリーランス歯科衛生士の実態「メリット」「デメリット」

フリーランス歯科衛生士の実態「メリット」「デメリット」

一応、私もフリーランスと名乗っています。

ただ、自ら歯科医院に営業して仕事を獲るようなプロフェッショナルではありません。

今の時代では、フリーターでも技術や経験を「必要」とされ「働き場所」があれば、立派なフリーランスだと思います。

 

これからの記事内容は、あくまで私の実体験をメインに「フリーランスとして働く歯科衛生士」のお話をいたします。

他のフリーランスとは違う働き方かもしれないので、疑問に思うことがあれば「お問い合わせ」からご質問ください。

 

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フリーランスの歯科衛生士とは?

医院に属さない歯科衛生士」の働き方は、大きく分けて3つあると思います。

自ら営業するフリーランス

キャリアウーマン型

個人事業主となり、歯科医院に対して自身のスキルを売込むレベルの高い働き方です。

一般的には、求人サイトに掲載している医院に自ら連絡して、履歴書や職務経歴書を見てもらえるようアピール(売込み)します。

先方に経験などを見込まれたら、勤務シフトや報酬を交渉して雇用契約を結びます。

 

紹介会社に登録するフリーランス

おまかせ型

人材紹介会社に登録することが前提です。

可能な限り、働きたいエリアや職場環境にマッチした歯科医院を紹介してもらえるので、求人サイトなどで探す手間が省けます。

 

「キャリアウーマン型」と違って、多くの事務的作業を人材紹介会社が代行してもらえるので、これから始めようと思っている方にはオススメです。

お給料(時給)は、医院が直接雇用しているアルバイトさんよりも2割以上高いと思います。

ハイスペックな歯科衛生士であれば、時給2,600円以上を貰っている人も!

 

ちなみに、私も人材紹介会社に登録して「2つの歯科医院」に勤務しています。

 

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掛持ちアルバイトをしている

フリーター型

不定期に臨時バイトをしていたり、医院に対して自ら給料の請求書を作成提出している人もフリーランスと呼ばれています。

 

フリーランスとアルバイトの歯科衛生士「違いとは?」

フリーランスとアルバイトの歯科衛生士「違いとは?」
フリーランスの歯科衛生士に転身

私がフリーランスとして週2日+隔週土曜日だけ働いている歯科院には、正社員とパート・アルバイトの歯科衛生士がいます。

患者さんから見れば、どちらも同じ歯科衛生士です。

ですが、私は歯科医院に雇用されているのではなく、紹介派遣会社を通して働いているので雇い主が違います。

 

もちろん、お給料も派遣会社から頂いてます。

 

「フリーランス」とは、歯科医院に雇用されず、外部スタッフとして勤務する歯科衛生士とお考え下さい。

 

それでは、直接雇用されているアルバイトとの違いをご覧ください。

 

フリーランスの給与体系

歯科医院の求人募集やサイトから直接応募して採用されたアルバイトの方よりも、フリーランスの方が圧倒的に時給は高いと思います。

地域や働く曜日、時間帯にもよりますが、私が登録している人材紹介の案件に載っている時給は全て1,450円以上。

自費を獲れる敏腕歯科衛生士なら、時給2,500円+歩合を提示する医院もあります。

 

お給料に関しましては「メリット」しかないと思います。

交通費も全額支給が当たり前です。

 

フリーランスの勤務シフトは?

基本的には「穴埋め」です。

先に書いた通りに、外部スタッフを使うと時給が割高となるため、医院は自前のスタッフを極力働かせたいと思っています。

なので、アルバイトが来れない日や曜日、忙しい時間帯だけフリーランスや紹介会社に依頼するのが一般的です。

ただ、あまりにもギリギリになってから依頼しても、フリーランスが見つからない、または早めに依頼することで質の良いスタッフを確保できる等の理由から、1ヶ月くらい前からスケジュールを抑えられる(依頼)されることが多いと思います。

 

敏腕歯科衛生士なら、半年先までスケジュールを抑えられるかも知れないので、ある程度の年収を計算できますが、そうでない人は依頼が継続されなかったり、突然終了されたり、とっても不安定です( ノД`)シクシク…。

 

フリーランスの待遇は?

歯科医院に雇用されているアルバイト・パートさんでも、フルタイム(8時間×20日)勤務していれば、ある程度の待遇が受けられると思います。

例えば、有給や保険(雇用・労災・年金)、賞与や手当、福利厚生など。

ですが、フリーランスは外部スタッフなので、医院が定める待遇を受けられる事は無いです。

 

賠償保険などは適用してもらえるかも知れませんが、私は万一に備えて「歯科衛生士保険」に加入しています。

 

歯科衛生士保険に興味のある方は、こちらのサイトをご覧ください。

保険に関する概要と資料請求フォームがあります。

 

フリーランスが持参する必要な用具とは?

初めて行く医院であれば、遅くても勤務前日までに持ち物を確認する必要があります。

大抵は、サンダルを持参するように言われると思います。

あとは医院で用意してもらえると思いますが、自前のゴーグルを使うのであれば忘れず持って行きましょう。

 

「外部スタッフに、医院の備品は使わせない」なんて事はありませんので、消耗品などを用意して行く必要はありません。

 

フリーランスでも時間外労働はある?

おそらく、無いと思いますが・・・

もし、残業したら?

多くの歯科医院では、タイムカードや出勤アプリなどで勤務時間を管理して、アルバイトさんと同じように給料計算をしています。

勤務時間をオーバーして働いた分に関しては、「残業手当」として支給されると思います。

 

ただし、紹介会社などを通さずに自ら仕事を獲ったフリーランスの場合は、業務委託契約など内容によっては「事前に決めた日給」しか支払われないケースがあります。

もちろん、違法ではありません。

 

患者に怪我を負わせたら?

直接雇用されているアルバイトであれば、医院が加入している保険で弁済してもらえるでしょう。

ですが、フリーランスである外部スタッフには適用されないかも知れません。

そうなってしまった時に備えて、「歯科衛生士保険」に加入しましょう。

患者様だけでなく、パソコンなどの電子機器や医療器具、院内常設物(トイレやソファー)の損壊、鍵や備品の紛失など既定の範囲内であれば補償されます。

 

通勤時や勤務中の事故に対応した「少額から加入できる保険」は沢山あります。

フリーランスで長く働きたいと思っているのであれば、自分に必要な保険を探して加入しておきましょう。

 

歯科衛生士免許の提出は?

人材紹介会社の登録時に免許の提示、または電子入力に添付の項目があると思います。

ただ、個人情報を含まれた大切な国家資格免許なので、勤務する歯科医院にだけ見せても大丈夫だと思います。

 

提出は不要です。

もし、「コピーを取らせてほしい」とか言われたら?

私なら断ります。

 

マイナンバーカードの提出は義務?

これは、アルバイト・パートでもフリーランスでも同じ。

今の時代、収入と税金はセットです(笑)。

「初出勤時、または締め日までに、マイナンバー(個人番号)を教えてください」みたいな事を言われると思います。

 

ここまで読んで、如何でしたか?
「様々な面倒」と「不安」を感じませんでしたか?

 

最後に私が痛感した、フリーランスで働く「デメリット」をご紹介いたします。

 

フリーランス歯科衛生士が直面する「最大のデメリット」

フリーランスは時間に縛られず、自由に働けるので「高い憧れ」を持つ人もいると聞きますが、実際には厳しい現実もあります。

今後、あなたが正社員で築き上げた実績を捨て、フリーランスとして働いてみたいと思ているのであれば、多くのデメリットを知って損は無いと思います。

 

フリーランスに安定した収入は期待できない

「穴埋め」=「フリーランス」=「補充要因」

このように説明されても、今までの内容を読んでいたら納得できますよね!

「正社員・パート・アルバイト」の募集はあっても、「フリーランス募集」と書かれた求人広告を見る事は無いと思います。

 

大げさに言えば、フリーランスの働き場所は直ぐに見つかるかも知れませんが、同じ医院で長く働き続ける事は難しいです。

 

もし、フリーランスとして働き始めるなら、人材紹介会社に登録して様々な歯科医院で働くことをお勧めします。

そして、「人脈を築きましょう」。

 

週1~2日は、歯科医院が募集するアルバイトをすることも「あり」だと思います。



経験の浅いフリーランスの需要は少ない

適切な処置と説明ができない人は難しいと思います。

稀に、医院が直接雇用している歯科衛生士の「技術指導を兼ねた勤務」を依頼されることもあります。

 

ラボ子
経験の浅い歯科衛生士が、フリーランスとして働くには?

人材紹介や派遣エントリーシートなどで「キャリア1年未満」で登録すると、時給は安いと思いますがオファーは来ると思います。

 

私は専門学校卒業後の約半年間、歯科助手兼歯科衛生士として働いていました。
時給は1,280円だったと思います。

 

事務的作業はフリーランス最大のデメリット

働き方にもよりますが、フリーランスとして働いていくのであれば「個人事業主の申請」が必須だと思います。

「仕事道具」「消耗品」「交通費」「保険料」などを経費として申告すれば、所得税が控除されるからです。

なので、毎年12月から翌1月頃は、申告する書類の記入と提出に時間が取られ非常に面倒だと感じます。

 

また、紹介会社に登録していないフリーランスであれば、毎月の締め日に働いた時間を計算して、歯科医院に対して請求書を作成・提出したり、年末調整をする必要もあります。

 

ラボ子
事務作業は「苦手」「不得意」と思っている人には?

人材紹介会社からの仕事だけで働いているのであれば、これら多くの手間もパソコン処理で簡単に作成してもらえるので安心です(^▽^)/

 

フリーランス歯科衛生士として働くことの総括

毎月50万円以上稼いでいる「フリーランスの歯科衛生士」なんて一握りです。

安定的に収入を得たいなら、フリーランスは諦めて、歯科医院に直接雇用されるアルバイトを続けましょう。

フリーランスに安定を求めるのは皆無。

 

では、フリーランスとして働いている人は生計を建てられているのか?

その答えは?

フリーランスの魅力は、自分の決めた時間帯や曜日だけ働けるのです。

歯科衛生士として働かない時は、別の仕事をしたり、趣味や副業でお金を稼いだりしている人は多くいます。

もちろん、趣味でお金を稼ぐことができなくても「キャンプ」や「旅行」などは、医院に雇用されていると行ける日程や時間に限りがありますが、フリーランスなら自由にプランを考え実行できるのです。

 

ラボ子
お金で買えない価値ですね!

 

後悔しない働き方を探してくださいね!
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