
薫さん、
ちょっと相談してもいいですか?



もちろん、どうしたの?



歯科衛生士の仕事って体力も使うし、ストレスも溜まるし、休みも少ないじゃないですか。
お給料も正直よくないし・・・



うん、わかるよ。
みんな同じ悩みを抱えてると思うから。



転職しても、同じような環境になる気がして
それなら今の職場で我慢するしかないのかなって・・・。
でも最近、歯科衛生士以外の資格を取って、全然違う業界に転職しようかなって考えるんです。



なるほどね。
それで、どんな資格を考えてるの?



今の仕事を辞めずに勉強できる資格ってないのかな?
薫さんって、資格いっぱい取ってますよね?
歯科衛生士として働き続けるなかで、多くの人が直面するのは「このまま続けていいのか」という悩みです。
体力的な負担、少ない休み、不規則な勤務、そして思った以上に伸びない給料・・・
転職を考えても、同じ業界なら状況が大きく変わる保証はありません。
そんなときに浮かぶのが「資格取得」という選択肢。
今の職場を続けながら新しい勉強を始めれば、転職やキャリアチェンジの可能性は大きく広がります。
憧れの仕事に心が揺れるとき
歯科衛生士として働いていると、ふと「もし別の職種についていたら・・・」と考える瞬間、ありませんか?
学生時代に憧れていた仕事、いつか挑戦してみたいと思っていた分野――そうした思いが、日々の疲れや不満をきっかけに顔を出すことも少なくありません。
実際、医療とはまったく違う業界に転職を考える人も多いですが、その一歩を踏み出すのは簡単ではありません。
今の仕事を辞めて一から学び直すのか、それとも働きながら新しい知識や資格を積み上げるのか?
現実と理想の間で揺れ動くからこそ、慎重な判断が求められます。
辞めたい気持ちと続けたい気持ち
歯科衛生士として働いていると、「もう辞めたい」と思う瞬間は誰にでもあります。
体力的な負担、不規則なシフトに少ない休み、求めていた将来の自分が遠ざかりつつある・・・
そんな日々に疲れ果て、「違う道に進んだ方がいいのでは」と考えるのも自然なことです。
けれど一方で、これまで積み上げてきた経験や資格を手放すのは惜しいという気持ちも強く残ります。
患者さんとの信頼関係や、仕事を通して得られるやりがいを知っているからこそ、簡単に「辞める」とは決断できないのです。
この、「辞めたい気持ち」と「続けたい気持ち」の間で揺れ動くことこそ、多くの歯科衛生士が抱える本当の悩みだといえます。
ふとよぎる「別の人生」への憧れ
「このまま歯科衛生士を続けていいのかな」
――そう思った瞬間に、心の奥から浮かんでくるのは、別の人生への憧れです。
もし違う仕事をしていたら、もっと自分らしくいられるのではないか。
そんな想像は、現実の疲れや不満があるからこそ強まります。
憧れの気持ちは、逃げではなく、自分の可能性を広げるサイン。
見過ごさずに受け止めることで、新しい一歩を考えるきっかけになるのです。
資格取得で広がる選択肢
医療系のスキルアップ資格
歯科衛生士の現場経験を活かしやすいのは、やはり医療系の国家資格です。
患者対応やチーム医療の知識を持っている分、勉強を進めやすく、キャリアの幅を広げられます。
【国家資格】
- 管理栄養士
- 臨床検査技師
- 診療放射線技師
- 保健師
- 看護師
- 助産師
最短で取りやすい管理栄養士から、年数が必要な看護師・助産師まで、学習の負担と将来性を見極めながら選べます。
異業種につながる資格(事務・販売・福祉など)
医療以外の道を切り開くには、福祉や教育、リハビリ分野の国家資格も候補になります。
医療職としての理解を背景に、新しい分野でも信頼されやすいのが強みです。
【国家資格】
- 保育士
- 栄養士
- 介護福祉士
- 社会福祉士
- 精神保健福祉士
- 理学療法士
- 作業療法士
特に保育士や栄養士は学習ルートが比較的短く、子育て経験や生活の延長で学びやすい点も魅力です。
副業・パラレルワークを可能にする資格
本業を続けながら新しい働き方を探すなら、独立や在宅ワークにもつながる国家資格がおすすめです。
将来的なセカンドキャリアとしても力を発揮します。
【国家資格】
- ファイナンシャルプランナー(FP技能士)
- 宅地建物取引士
- キャリアコンサルタント
- 社会保険労務士
- 行政書士
- 土地家屋調査士
これらは医療とは直接関係しないものの、FPや宅建は学習期間が短めで合格率も比較的高く、働きながらの挑戦にも向いています。
後輩に伝えたアドバイス


可愛い後輩は、将来に役立つかもしれない多くの資格を吟味するまでもなく・・・
「これから勉強するには壁が高すぎる」と感じ、国家資格への挑戦に強い不安を持っていました。
特に条件として「今の仕事を続けながら勉強すること」があるため、異業種の専門知識を一から必死に詰め込むよりも、これまでの趣味や特技を生かす道のほうが現実的ではないかと相談してきたのです。
その考えを聞いた私は、「確かにそれは賢い選択肢だよ」と伝えました。
好きな分野なら勉強が苦になりにくく、短期間で知識を身につけやすいからです。
例えば、栄養士のように食と健康に関わる国家資格や、趣味の料理・お酒に関連する資格は、楽しみながら学べる分だけ継続しやすいと思います。
「大切なのは、いきなり大きな壁を越えることじゃなくて、自分に合った第一歩を選ぶこと」
とアドバイスをしました。
私の資格には
後輩から「薫さんって資格いっぱい取ってますよね?」と言われましたが、実は私自身も学生時代から多くの検定試験に挑戦してきました。
大学卒業後も、「自分に向いている資格はないか」と探し続けた結果、今現在も資格に挑戦しています。
「公的資格」では、学生の頃に英検類や簿記を取得しました。
どちらも基礎的な資格ですが、今から思えば就職活動や自己アピールの場で役立ったと実感しています。
最近では、2024年に「J.S.A.ワインエキスパート」という資格を取得。
ただし、これは国家資格ではなく民間資格なので、履歴書に書けるほどのものではありませんが、自分の趣味や特技を形にできたという点で、大きな達成感と継続の大切さを再確認できました。
学び続ける姿勢そのものが、自分の自信や強みにもつながっていると感じています。
J.S.A.ワインエキスパート
皆さんもワインが好きなら、ぜひ挑戦してみてください。
わたし自身、ワインを飲むのはもちろん、ワインバーで過ごす時間やデパートの売り場でソムリエさんから話を聞くのが大好きでした。
だからこそ、「自分の知識を形にしたい」「乗り越える壁にしたい」と思い、昨年チャレンジしたのです。
勉強法は完全に独学です。
過去問と、申し込み後に届く分厚い「教本」を徹底的に暗記しました。
特に一次試験前の1か月間は、過去3年分の問題や応用問題をAIに読み込ませ、ランダム出題でひたすら解き続けました。
それでも初受験には不安があり、よく通うワインバーのソムリエさんにお願いして、2回だけ講座をお願いしました。
試験は緊張することもなく、即日に合格発表がある一次試験は無事に通過!!
その吉報に喜ぶ暇もなく、10月に向けて同じソムリエさんにテイスティング講座をお願いし・・・
無事「一発合格」することができました (^O^)
難易度が高いと言われる資格ですが、2024年度の合格率は41.4%もあり、集中して詰め込めば、決してワインスクールに通わなくても難しくない試験だと思います。



ただ、初めて試験を受ける方は、出題形式や回答方法など調べておいた方が安心です。
上級のソムリエも、私が合格したエキスパートも民間資格なので、営業職や事務職に不向きな資格ではありますが、ちょっとおしゃれな飲食店で働くときには「強いアピール材料」になると感じています。
ちなみに試験内容は「ソムリエ」と一次・二次までは同じです。
ソムリエを目指す人はさらに三次試験として、デキャンタージュなど提供の実技試験に合格する必要があります。



履歴書には、ソムリエもエキスパートも資格取得の欄ではなく、特技や自己PRの欄に書くことが適切だと思います。
歯科衛生士のキャリアに「第三の選択肢」を
資格には国家資格もあれば、民間資格もあります。
必ずしも、「国家資格でなければ意味がない」ということはなく、興味や関心のある分野なら民間資格でも挑戦する価値は十分にあります。
ただし、資格は取ることがゴールではありません!
受験には費用もかかり、勉強時間も必要です。
自分にとって本当に必要なのか、将来の働き方にどう役立つのかを見極めてください。
ちなみに、私の後輩は最終的に「栄養士を目指す」という決断をしました。
しかし夜間学校がなかったため、結局は歯科衛生士の正職員を辞め、アルバイトに切り替えて学校に入学する道を選びました。
歯科衛生士として働く中で、将来に悩むのは自然なことです。
資格取得は、「辞めるか続けるか」だけではなく、可能性を広げるもう一つの道であり、あなたの人生を一変させる分岐点かも知れません。
興味のある分野から、小さな一歩を踏み出してみませんか。
コメント
コメント一覧 (2件)
薫さんが合格してたことをこのブログで知りました。
私も合格だよ❕私たち頑張ったよね❕こんど会えたら乾杯しようね❤️
私も歯科衛生士です
ワインエキスパートの資格を一発合格したんですね!
私は一次を2回とも不合格でした⤵⤵⤵
そこで、このブログに書かれている「過去問をAIに読み込ませ、ランダム出題」が非常に気になりました
やり方を教えてください