フリーター歯科医師という選択肢

フリーター歯科医師という選択肢
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今回は、私の知り合いの歯科ドクターについてご紹介します。

彼は兵庫県尼崎市に住む37歳の歯科医師で、妻子持ちにもかかわらず、いわゆる「フリーター」としてアルバイト勤務を続けています。

なぜ安定した職場を離れ、自由な働き方を選んだのか?

その理由を知ると、歯科業界の現実と課題が見えてきます。

ドクターは数年前まで一般的な歯科クリニックに勤務していました。

しかし、雇われの立場では年収の上限が見えており、将来に向けた開業資金を十分に貯めることは困難でした。

家計を見直したとしても、10年後に目標金額へ到達するのは不可能・・・

そこで彼は思い切って退職し、アルバイトドクターとして複数の職場を掛け持つ働き方を選んだのです。

記事の内容

アルバイト歯科医師の収入と条件

では、アルバイトドクターの収入はどのくらいなのでしょうか?

実際には平均で時給7,000円とも言われ、1日8時間勤務で計算すると5万6千円。

勤務日数を増やせば、年間の収入は常勤医を大きく上回る可能性もあります。

ただし、募集している医院は「ただの人手不足補充」ではありません。

院長の留守を任せられる経験豊富な歯科医師が対象となることが多く、誰でも簡単に高時給の求人を得られるわけではないのです。

知り合いのドクターの場合、1件は人材紹介を通して週2日のフル勤務、もう1件は自ら応募した週3日の昼から勤務。

さらに高齢者施設グループ会社との契約も決まり、定期診察の仕事を確保しました。

その結果、前年を大きく超える収入を実現できたそうです。

開業費用と将来のビジョン

一方で、開業には莫大な資金が必要です。

例えば、大阪市内の中心部に40坪(3ユニット)の新規テナントをスケルトンから始めると、少なく見積もっても1億円以上と言われています。

家賃やリース料、人件費も年々高騰し、地方であってもコスト倒れするリスクが増しています。

そのため、多くの勤務医が「開業」という夢を描きつつも、現実的には資金面で立ち止まり一歩が踏み出せない状況にあるのだと思います。

知り合いのドクターも、複数の勤務先で経験と人脈を広げ、開業に向けた足場を固めている最中です。

アルバイトは単なる稼ぎの手段ではなく、未来を見据えた準備の一環なのですね!

歯科医師アルバイトのメリット・デメリット

ここでは、人材紹介会社の社長から直接伺った話をもとに、歯科医師がアルバイト勤務を選ぶメリットとデメリットを整理してみます。

歯科医師アルバイトのメリット

歯科医師がアルバイト勤務を選ぶ最大のメリットは「高時給」と「自由な働き方」です。

常勤では年収が頭打ちになりやすい一方、アルバイトなら平均時給7,000円前後と高く、1日8時間で5万6千円以上を稼ぐことも可能です。

また、複数の歯科医院で勤務することで、幅広い診療経験やスキルを身につけられ、人脈作りにもつながります。

特に将来の開業を考えている歯科医師にとっては、地域の医療事情や経営の実態を知る貴重なチャンスとなります。

歯科医師アルバイトのデメリット

一方で、アルバイト勤務にはデメリットもあります。

まず勤務先が固定されないため、長期的な安定性に欠けること。

収入は高くても、常勤のように社会保険や厚生年金といった福利厚生が整っていない場合が多く、将来設計を立てにくい側面があります。

さらに、複数の医院を掛け持ちすることで移動やシフト調整が増え、体力的にも負担が大きくなります。

特に家庭を持つ歯科医師にとっては、仕事と生活のバランスを取るのが難しい点も見逃せません。

まとめ|歯科医師の新しい働き方を考える

今回のエピソードから見えてくるのは、「安定か挑戦か」という歯科医師ならではの選択です。

勤務医として堅実に働くか、あるいはフリーターとして収入を伸ばしながら開業資金を蓄えるか?

どちらも一長一短ですが、自分の将来をどう設計するかで答えは変わります。

私は現役歯科衛生士として働く中で、多くの先生方の姿を見てきました。

その中でも、アルバイト勤務を選んだこのドクターの姿勢はとても印象的です。

体調管理に気を配りつつ、目標に向かって歩み続ける姿勢は、これからも応援したくなります。

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