皆さんは、自分以外の歯科衛生士の気持ちって気になりませんか?
自分と同じ考えで歯科衛生士になったのだろうか?
今の私の年収って他の医院と比べて高いのか?安いのか?
同年代の歯科衛生士は、何回くらい転職しているのだろうか?
何歳くらいまで働くのだろうか・・・?
気になりますよね!
今回は、ZOOMミーティングの場をお借りしまして、アンケートを実施してみました。
年収や貯金額まで図々しく聞いてみました!
参加者は?
全員が私のSNSと繋がっている現役歯科衛生士さんですが、実際にお会いした方は2人だけです。
実施と参加者の詳細
実施日:2024年4月20日(土)
アンケートアプリ:Google フォーム
参加人数:23人(管理人は含まず)
性別:全員女性(未婚10人・既婚12人・離婚1人)
平均年齢:34歳(23歳から45歳)
実務経験年数:平均12.1年(最高は25年目)
歯科衛生士アンケート調査結果
歯科衛生士になった年齢
平成22年までは、今と違って修業2年間で国家資格を取ることができたので、20歳の歯科衛生士は当たり前のように誕生していました。
- 20歳:4人
- 21歳:8人
- 22歳:5人
- 23歳:3人
- 24歳:1人
- 25歳:1人
- 27歳:1人
歯科衛生士を目指した理由
- 患者の健康を守りたい:11人
- 家族や親族の影響:4人
- 安定した職業として:4人
- 歯科医療への興味:4人
目指す理由は人それぞれに異なりますが、以下のような共通した動機が見られました。
患者の健康を守りたい
患者の健康維持や医療への貢献を目指して。
口腔ケアを通じて、人々の健康を支えると答えた方が全体の約半数を占めています。
家族や親族の影響
親や親族が歯科医師であることが影響し、歯科医療に関心を持つようになり、歯科衛生士を目指した。
家族の影響でこの道を選んだ人は、全体の約2割です。
安定した職業として
このブログでも書いていますが!
医療業界の中でも安定した職業として、歯科衛生士を選ぶ人も少なくありません。
経済的な安定性と将来性を重視し、この職業に就いた人は全体の約2割を占めています。
歯科医療への興味
歯科医療そのものに強い興味を持ち、その分野で専門的な技術を身につけたいと考えて歯科衛生士を目指す人もいます。
現在の雇用形態
- 正社員:17人
- フリーランス:1人
- パートタイム:5人
歯科衛生士の平均年収
やっぱり気になる「他人の年収」(^▽^)/
聞いちゃいました!そして答えていただきました!
ただし、あまり図々しく聞けないので「額面」「手取り」までは聞いていません。
- 正社員:361.8万円
- フリーランス:520万円
- パートタイム:173万円
年代別の平均年収
20代(7人)
平均年収:270万円
最高年収:330万円
30代(10人)
平均年収:331万円
最高年収:520万円
40代(6人)
平均年収:389.2万円
最高年収:450万円
フリーランスの方は1名しかいないので、リアルな年収と年齢が見えますね!
未婚者の平均年収は350.5万円でした。
歯科衛生士の平均貯金額
20代(7人)
平均貯金額:185.7万円
最高貯金額:300万円
30代(10人)
平均貯金額:410万円
最高貯金額:500万円
40代(6人)
平均貯金額:466.7万円
最高貯金額:500万円
未婚者の平均貯金額は280万円でした。
平均通勤時間と通勤手段
平均時間は約49.8分(最短15分・最長110分)でした。
- 電車通勤:17人
- マイカー通勤者:5人
- 自転車通勤:4人
- 徒歩:1人
転職の回数は?
- 0回:10人
- 1回:6人
- 2回:5人
- 3回:2人
未婚者全体の転職回数は10人中「0回:7人」「1回:2人」「3回:1人」
既婚者全体の転職回数は12人中「0回:3人」「1回:4人」「2回:4人」「3回:1人」
現在の収入に満足しているか?
全体【満足:16人・やや不満:6人・不満:1人】
- 20代【満足:5人・やや不満:1人・不満:1人】
- 30代【満足:7人・やや不満:3人・不満:0人】
- 40代【満足:4人・やや不満:2人・不満:0人】
満足している人の平均年収は330.9万円でした。
人材紹介に登録しているか?
登録している:4人(正社員2人・フリーランス1人・パート1人)
以前登録していた:3人(正社員2人・パート1人)
登録していない:16人
登録していない16人のうち、人材紹介の存在を知らない人は7人でした。
他の歯科医院と掛け持ち経験
今現在、掛持ちをしている人は意外にも「0人」!
過去に掛持ち経験のある人は「6人」いましたが、今後も掛持ちをする意思がある人は僅か「2人」だけ。
掛持ち経験なしの17人のうち、「掛持ちに興味あり」と答えた人は「3人」でした。
キャリアアップの意欲
- 低い:11人
- 少しある:2人
- 無し:4人
- 高い4人
- 非常に高い:2人
「低い」と答えた11人の理由は?
「あまり収入に反映されない」「プライベート時間を減らせない」などでした。
「高い」「非常に高い」と答えた人を分析してみると
- 平均年齢:34.3歳
- 婚姻状況:未婚5人
- 雇用形態:正社員5人
- 現在の平均年収:395.8万円
- 仕事に対する満足度:54%
仕事に対する満足度
以外にも、平均は58%もありました。
満足度70%以上の特徴
- 平均年齢:33歳
- 雇用形態:全員が正社員
- 平均年収:325万円
8割の人が「キャリアアップの意欲が低い」と答えていました。
自己研鑽のための活動
セミナーや研修参加と答えた5人は何れも「キャリアアップの意欲が高い」方々でした。
その他、語学学習が3人、スポーツレッスン1人、自らが研修の講師として活動している方も1人いました。
趣味や余暇の過ごし方
複数回答ですが、一番人気は読書と料理が各6人、映画・音楽鑑賞が5人、旅行やヨガと答えた方も数人いました。
現在転職を考えているか
いいえ:15人 ・ はい8人
「はい」と答えた全員の共通点は、「仕事に対する満足度」が平均以下、さらに「キャリアアップの意欲は高い」と答えた方も半数。
今の職場では満足していない人は、新たな職場でキャリアアップを目指考えなのでしょうか?
退職を考える年齢
【平均は54.9歳】
- 45歳:1人
- 50歳:7人
- 55歳:8人
- 60歳:5人
- 64歳:2人
一番多かった「退職55歳」と答えた方の仕事に対する満足度の平均は47%でした。
退職年齢を64歳と答えた方は、仕事に対する満足度も一番高く68%もありました。
第1回:歯科衛生士アンケートのまとめ
いかがでしたか?
数字で見る「同業者」の、考えや思いが分かりましたか?
今回は、ZOOMミーティングの余興としてアンケートを取らせていただきましたので、参加賞などはありません。
「皆さん軽い気持ちで答えてください」と伝えて実施しましたので、答えにくい項目などは曖昧な回答になっているかも知れませんので、その点だけご了承ください。
それでは、最後に「既婚者と未婚者」の平均データをご覧いただき、まとめに入ります。
注意:キャリアアップの意欲は点数に置き換えて平均を算出しました。
(1:無し, 2:低い, 3:少しある, 4:高い)
未婚者(正社員)
- 平均年齢:29.7歳
- 平均年収:331.7万円
- 平均貯金額:266.7万円
- 平均転職回数:0.56回
- 収入の満足度:57%
- キャリアアップの意欲:2.89
- 退職を考える年齢:54.3歳
- 現在転職を考えている割合:44.4%
既婚者(正社員)
- 平均年齢:38.0歳
- 平均年収:389.3万円
- 平均貯金額:457.1万円
- 平均転職回数:0.86回
- 収入の満足度:60%
- キャリアアップの意欲:2.29
- 退職を考える年齢:55.6歳
- 現在転職を考えている割合:42.9%
やはり、平均年齢が10歳近く離れると年収や貯金額に大きな開きがありますね!
ちなみに、パートで働く5人は全員が既婚者で平均年齢(33.4歳)、平均年収(173万円)、転職回数(1.8回)、仕事満足度(55%)、退職年齢(53歳)、転職を考えている(20%)でした。
転職を2回以上している人の特徴を見てみると、平均年齢は約37.6歳(範囲は27歳から44歳)。
「キャリアアップの意欲が低い」と回答している人が多く、平均年収は約287.9万円、仕事に対する満足度の平均は51%と平均以下に分布しています。
年収は比較的低めですが、満足度はそれほど低くありませんでした。
今回のアンケート結果を総括すると、以下のような傾向が見られました。
年齢と退職を考えるタイミング
多くの方々は、50歳から55歳の間に退職を考えており、退職を考える年齢が遅くなるにつれて、年収や仕事に対する満足度も高くなる傾向が見られました。
例えば、60歳や64歳で退職を考えている人は比較的高い満足度を持っており、年収も高めでした。
婚姻状況と職業満足度
既婚者は未婚者に比べて年齢が高く、平均年収や貯金額も高い傾向がありました。
特に正社員として働く既婚者は、平均年収が約389万円、貯金額が約457万円と高い水準にあり、仕事に対する満足度に反映された結果となりました。
一方、キャリアアップの意欲に関しては未婚者の方が高い傾向にあり、私と同じ「将来への蓄え」を考えているのでしょうか?
転職に関する意識
転職を考えている人は、全体の約3分の1。
特に、正社員でキャリアアップ意欲が高い人ほど、転職を検討している傾向がありました。
また、転職回数が多い人は、一般的に年収が低いか、仕事に対する満足度が低い場合が多いことがわかりました。
雇用形態ごとの分析
パートやフリーランスの中には、未婚者や既婚者の間で大きな違いが見られました。
1人だけでしたが、フリーランスとして働く方は、年収が非常に高く、キャリアアップに対する意欲も強いと感じます。
一方、全員が既婚者のパートでは、年収や転職回数は低めであり、比較的早期に退職を考える傾向がありました。
仕事に対する満足度とキャリアアップの意欲
仕事に対する満足度が高い人は、キャリアアップに対する意欲が高いわけではなく、むしろ満足度が低い人の方がキャリアアップを望んでいる傾向が見られました。
この結果は、当然のことではありますが、現状に対する不満や不安が高い人ほど、次への挑戦や転機を求めていると考えます。
最後に
「他の歯科衛生士」と「あなた」を比較して・・・
これから先「歯科衛生士として働く自分」を、少しは想像できたでしょうか?
少しでもお役に立てたなら幸いです(o^―^o)ニコ
そして、Webミーティングの時間を割いてアンケートにお答えいただいた、現役の歯科衛生士23人の皆様ありがとうございました。
次回は、私が通った専門学校の後輩にアンケートする予定です。
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