歯科衛生士として新しい環境で働きたいと考えたとき、転職活動の方法はいくつかあります。
特に「ハローワーク」と「人材紹介サービス」はどちらも選択肢としてよく挙げられますが、それぞれの違いと特徴を理解することが重要です。
今回は、20代の歯科衛生士が転職を成功させるために、これら2つの選択肢について詳しく比較します。
大前提として、人材紹介の登録は「就職」を希望し、「アルバイト」は一切しない人をモデルに話を進めます。
ハローワークのメリット・デメリット
ハローワークの利用方法とは?
ハローワークは、国が運営する無料の職業紹介サービスです。
インターネットで求人検索ができ、地域に根ざした求人情報が手に入ることが特徴です。
歯科衛生士の転職においては、他の方法と比べてどのような利点や課題があるのでしょうか?
私自身の実体験も加えながら、ハローワークを利用する際の「メリットとデメリット」を具体的に解説します。
ハローワークのメリット
ハローワークは、多職種(求職者)にとって身近な存在であり、初めての転職を考える歯科衛生士にとっては、気軽に利用できる手段の一つです。
その大きな魅力は、何といっても無料で利用できる点です。
コストをかけずに、求職活動をスタートできるのは、大きな安心材料です。
さらに、ハローワークは国が運営している公的機関であるため、情報の信頼性が高いという点も安心感を与えてくれます。
初めての転職で不安を抱える方にとっては、この信頼性が背中を押す大きな要素となるでしょう。
また、地域ごとに特化した求人情報が豊富に提供されていることも、ハローワークの強みです。
地元での勤務を希望する歯科衛生士にとって、地域密着型の求人が多いのは、他の転職手段にはない利点です。
退職直後であれば、失業手当の申請や再就職支援の窓口も同じ建物内にあるので、とっても便利です。
無料で利用できる
ハローワークの最大の魅力は、全てのサービスが無料で利用できる点です。
特に、歯科衛生士として転職を考える際、経済的な負担を気にせずに求人を探せることは大きなメリットです。
「歯科衛生士 転職 無料 求人」というキーワードで検索しても、ハローワークが上位に表示されることが多く、安心して利用できます。
公的機関なので安心感がある
ハローワークは国が運営している公的な職業紹介機関のため、求人情報の信頼性が高いことが特徴。
初めての転職で不安を感じる歯科衛生士にとって、信頼できる情報源を利用できることは大きな安心材料です。
また、公的機関ならではのサポート体制が充実している点も、安心して転職活動を進められる理由の一つですよね!
地域の求人が豊富
ハローワークでは、地域密着型の求人が多く掲載されているため、自宅から通いやすい医院やクリニックを探したい歯科衛生士にとって、非常に有利です。
通勤距離や生活環境に合った職場を簡単に見つけることができるので、自分に合った条件のクリニックを探す際に大いに役立ちます。
私的な最大のメリットは!
昔ながらの歯科医院や年配の院長は、ネットに求人を出さず、ハローワークだけに掲載することがあります。これにより、意外な好条件の求人に出会える可能性が高く、競争率も低めなことが期待できます。
ハローワークのデメリット
ハローワークは無料で利用でき、信頼性の高い求人情報が提供される便利なサービスですが、全てが完璧というわけではありません。
歯科衛生士として転職活動を進める際には、いくつかのデメリットも考慮する必要があります。
例えば、ハローワークに登録されている求人は、必ずしも豊富ではないことがあります。
特に、希望する条件や勤務場所がある場合、その範囲内での求人が限られることが少なくありません。
さらに、歯科衛生士向けの求人情報に関しては、他の専門的な転職サイトに比べて数が少ないケースも見られます。
これにより、求人探しがやや難航する可能性もあるため、複数の方法を組み合わせて検討することが重要です。
登録求人が限られることがある
ハローワークに登録されている求人は、全体的に幅広い職種をカバーしていますが、歯科衛生士向けの求人は数が限られることがあります。
特に、希望する条件が明確な場合は、必ずしも理想の職場が見つからない可能性があります。
そのため、他の転職手段と併用することを検討するのも一つの方法です。
歯科衛生士向けの求人情報が他職種と比べて少ない場合がある
ハローワークはさまざまな職種の求人を提供していますが、歯科衛生士向けの求人は他職種に比べて少ないことがあります。
特にデメリットを感じたのは、審美や小児などの専門を絞って検索することができない事です。
人材紹介サービスのメリット・デメリット
人材紹介サービスは、専門的なサポートが受けられる便利な方法ですが、全ての人に向いているわけではありません。
「メリット」「デメリット」を理解して、あなたにとって最良の転職ツールとなるのかを見極めてください。
人材紹介サービスのメリット
ハローワークは無料で広く求人を探せる点で便利ですが、より個別のサポートが必要な場合には人材紹介サービスが強力な味方になります。
歯科衛生士として転職活動を進める際、専門のエージェントによるサポートは重要なポイントです。
人材紹介サービスでは、歯科衛生士のニーズに特化した非公開求人が紹介されることもあり、より自分に合った職場を見つけやすいのが特徴です。
また、キャリアカウンセリングや条件交渉など、ハローワークにはない専門的なサポートも提供されます。
さらに、忙しい毎日の中で転職活動を進める際、スケジュール調整や企業とのやり取りを代行してくれるため、負担を軽減できる点も大きな魅力です。
これにより、効率的に転職活動を進めることが可能です。
非公開求人の紹介がある
人材紹介サービスの強みの一つは、一般には公開されていない「非公開求人」を紹介してもらえる点です。
これは、特定のスキルや経験を持つ歯科衛生士向けに提供されることが多く、競争率が低い求人に出会える可能性があります。
より条件の良い職場を探している方には、この非公開求人が大きなチャンスになるかも?です!
キャリアアドバイスを受けられる
人材紹介サービスでは、歯科衛生士のキャリアに特化したアドバイスを受けることができます。
自分の経験やスキルに合った職場の提案や、将来のキャリアプランについてのアドバイスを受けることで、転職後も長く活躍できる職場選びをサポートしてもらえます。
これにより、自分にとって最適なプランを元に転職活動を進めることができます。
条件交渉やスケジュール調整を代行してくれる
人材紹介サービスでは、転職活動中の負担を軽減するため、企業との条件交渉や面接のスケジュール調整を代行してくれることが大きなメリットです。
自分で交渉するのが難しい「給与や勤務条件」についても、エージェントが代わりに交渉を進めてくれるため、余計な心配をせずに転職活動に専念できます。
人材紹介サービスのデメリット
人材紹介サービスには、専門的なサポートや非公開求人の紹介といった多くのメリットがありますが、全ての転職希望者にとって完璧な方法とは言えません。
ハローワークとは異なる側面で、いくつかのデメリットも存在します。
例えば、人材紹介サービスでは、紹介される求人が限られる場合があり、希望通りの求人を見つけるまでに時間がかかることがあります。
また、ハローワークに比べてサービスが提供される地域や規模が限られている場合もあるため、地域密着型の求人を探す際にはハローワークの方が有利です。
人材紹介サービスを利用する際には、エージェントのペースに合わせて転職活動を進めることになるため、余計なアドバイスなどで自由に進めたいと考える人にとっては負担に感じることもあります。
登録が面倒
面倒、そして応募する医院以外にも「あなたの個人情報」を提示しなければなりません。
歯科衛生士免許だけでなく、保険証やマイナンバーカードなど、人材紹介会社が登録確認のために提示を求められると思います。
自分のペースで進めにくいことがある
人材紹介サービスでは、エージェント(担当)が転職活動をサポートしてくれる一方で、自分のペースで活動を進めるのが難しい場合があります。
面接日程や求人の提案が紹介会社のスケジュールに左右されるため、自由に進めたい方にとっては少し窮屈に感じることがあるかもしれません。
転職が決まるまでの過程でストレスを感じることも
転職活動全般がストレスフルですが、人材紹介サービスを利用する場合も例外ではありません。
エージェントとのやり取りや、希望に合う求人が見つからないといった状況が続くと、焦りや不安を感じることがあります。
担当者に思いが通じなかったり、意見が合わない等も・・・
転職活動の途中でストレスを抱えることがないよう、心身のケアも大切です。
自分に合った転職方法の選び方
経験も実績も十分にあり、今の職場以上の年収や待遇を求めるのであれば「人材紹介」一択です!
また、あなた自身が「引込み思案」で、希望や条件を面接で伝えるのは無理だと思ている人も「人材紹介」をお勧めします。
もちろん、転職を急ぐ人もね!
「人材紹介サービス」は、歯科業界に特化したエキスパートからスピーディーで充実した情報やアドバイスを受けられるため、効率的かつ多くの利点があります。
薫さんは、
今も「人材紹介」に登録して仕事をしていますよね!
やっぱり「人材紹介」がお勧めなの?
もし、私の後輩に「転職アドバイス」をするなら!
ハローワーク vs 人材紹介「転職するなら」まとめ
絶対に「ハローワーク」をお勧めします!
そうなの!
何で??
人材紹介は独特のルールがあり、その雰囲気に馴染めない人は「理想の職場」に巡り合えないと思います。
大手「ハノワ」さんのように、マッチングを採用しで体験就職できる紹介会社はほんの一握りです。
個人事業で運営している小規模な紹介会社は、歯科医院との長年の信頼関係を持つ一方で、紹介する求職者を厳選する傾向があり、その結果、希望していた通りの医院に就職できないこともあります。
そして、先ほど書かなかった「最大のデメリット」をご紹介いたします。
人材紹介もハローワークと同様に無料で登録でき、登録さえ済ませば求人内容を閲覧できたり、転職に向けたアドバイスを受けることができます。
ですが!
ですが!!
「人材紹介が動けば」「お金も動く」
この意味が分かりますか?
人材紹介は「無料」で登録できるのよね?
もう、お気付きの方もいると思いますが、人材紹介会社が歯科医院に歯科衛生士を紹介し、採用されると「紹介料」が発生します。
歯科医院が紹介料を支払うことで、紹介会社の儲け(利益)になるのです。
「紹介料」ってどれくらいなの?
正社員として歯科衛生士を採用したら、30万円前後が紹介料の相場だと言われています。
ですが、インターネットで探してみると・・・
紹介する求職者の年収に20%や25%など、かなり高額な紹介料を請求する会社もありました。
年収350万円の歯科衛生士に25%の紹介料を払うなら、87万5千円!
関西の歯科医師(院長)先生がSNSで、
ベテラン歯科衛生士の採用に200万円の見積もりを出された!とSNSで嘆かれていました(*_*)
某人材紹介の社長さんも、経験に問わず歯科衛生士の紹介料が7ケタはあり得ない!
紹介会社のイメージが悪くなる!だって・・・。
だから、では無いのですが・・・
紹介会社を通して応募すると「採用されない」ケースがあるんですよね!
トントン拍子で面接まで進み、感触も良かったけれど、あまりにも高い紹介料だと知り「不採用」になる事も珍しくありません。
歯科医院からすれば、紹介料を払うことで人手不足が解消されるかもしれないけれど、短期間で辞められてはバカバカしいですよね。
その点、「ハローワーク」なら1円も費用を掛けずに採用できる!
これは、私の実経験では無く、同じ紹介会社から就職した同世代の歯科衛生士が痛感した嫌がらせですが・・・!
院長に、
「君を採用するのに幾ら払ったと思っているんだ」「もっと手際よく働いてくれ」と、初出勤日に言われたそうです。
初日から「辞めたく」なりますよね!
他のスタッフよりも条件が多少違ったりするのも、「人材紹介あるある」なので、入社直後は「働き辛さ」「後ろめたさ」を感じる事もあります。
だからね、
私は「ハローワーク」が最良の転職手段だと、後輩にアドバイスしたいです。
もちろん、人材紹介を活用して、バラ色の歯科衛生士生活を送っている人も無数にいます。
あくまで「私の意見」として、参考にして下さい。
それでは、皆さまが良い職場に巡り合うことができますように。
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