数字で分かる【歯科衛生士】資格を取ったら働ける職場とは?

歯科衛生士の人数と働き場所は?
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歯科衛生養成学校の受験に興味を持っている方にお聞きします。

皆さんは、全国の資格取得人数や就労先を聞いたり、調べた事はありますか?

歯科業界は慢性的な人手不足と言われていますが、テレビや新聞などでは報じられることのない「歯科衛生士」に関するデータをご覧ください。

記事の内容

全国の歯科衛生士 人数と就職先

歯科衛生士数は年々増加しています。

令和2年度は142,760人(平成30年から10,131人増)。

就業場所の割合はでは、診療所(クリニック)が約91%、次いで病院が約5%でした。

年代別にみると、働き盛りである25~29歳が就業人数のピークとなり、50代までは離職する率もそれほど高くありません。

下記データの引用元:厚生労働省日本歯科衛生士会

就業歯科衛生士の人数

H16H18H20H22H24H26H28H30R2
79,69586,93996,442103,180108,123116,299123,831132,629142,760

この数字は、資格を持つ総人数ではなく、歯科衛生士として働いている人数です。

令和2年の人数は、平成16年から約1.8倍に増加しています。

歯科衛生士が働く場所

ラボ子

全体の1パーセントにも満たない、「事業所」や「その他」とは?

主に、医薬品・製薬会社の開発部門や顧客営業、治験関連のスタッフとして働いている方が多いです。

また、ある程度の年齢になると新人歯科衛生士のセイミナー講師や専門学校の指導者として働く人もいます。

私の知り合いにも、大手メーカーに勤務している男性歯科衛生士さんが一人いますよ。

歯科衛生士(人)割 合(%)
総 数142,760100
診療所129,75890.9
病 院7,0294.9
保健所6710.5
都道府県700
市町村2,0601.4
介護保険施設等1,2580.9
事業所3010.2
歯科衛生士学校又は養成所1,0060.7
その他6070.4
令和2年度

※都道府県は2016年に介護保険施設等は2018年から追加されました。

歯科衛生士の年代別推移

25歳未満25~29歳30~34歳35~39歳40~44歳45~49歳50~54歳55~59歳60~64歳65歳以上合計
H2412,36920,65015,54616,22615,47812,6648,3964,1991,833762108,123
H2612,61419,58716,69316,70117,10414,46110,1315,5572,3061,145116,299
H2813,99617,80717,86516,67318,37116,26711,4006,9712,9001,581123,831
H3014,65417,73718,19017,22018,99217,58613,6548,5653,8942,137132,629
R215,02519,68817,18219,04718,84019,23215,05110,6085,2512,836142,760
歯科衛生士 年代別推移

右端は【業務従事者数の合計人数】です。

歯科衛生士養成校の動向経年調査

H27年H28年H29年H30年R元年R2年R3年R4年
入学定員
充足率
91.8%89.8%89.0%83.6%85.9%86.1%91.2%88.9%
入学者が
定員に満たない割合
47.1%48.7%55.9%59.9%63.0%61.3%48.3%54.3%
志願者倍率1.261.211.211.091.091.101.221.13
志願者が
定員に満たない割合
32.5%36.1%37.9%44.4%50.0%45.8%35.5%40.0%

令和4年度の入学者数は、前年に比べ104人増え8,547人。

内訳は、専門学校7014人、短期大学1,064人、大学469人でした。

最後に、国家試験の受験人数と合格者数をご覧ください。

歯科衛生士国家試験 合格者数

開催回(年)受験者数合格者数合格率
第14回(平成17年)6,743名6,467名95.9%
第15回(平成18年)7,312名7,012名95.9%
第16回(平成19年)7,040名6,605名93.8%
第17回(平成20年)6,361名6,103名96%
第18回(平成21年)6,038名5,757名95.3%
第19回(平成22年)5,929名5,761名97.2%
第20回(平成23年)5,788名5,585名96.5%
第21回(平成24年)3,661名3,507名95.8%
第22回(平成25年)6,064名5,832名96.2%
第23回(平成26年)6,685名6,492名97.1%
第24回(平成27年)6,753名6,475名95.9%
第25回(平成28年)7,233名6,944名96%
第26回(平成29年)7,218名6,737名93.3%
第27回(平成30年)7,374名7,087名96.1%
第28回(平成31年)7,207名6,934名96.2%
第29回(令和2年)7,216名6,808名94.30%
第30回(令和3年)7,099名6,624名93.30%
第31回(令和4年)7,416名7,087名95.60%
第32回(令和5年)7,470名6,950名93.00%
歯科衛生士 国家試験 受験人数と合格人数

いかがでしたか?

歯科衛生士の資格を持つと、就職先に困らないと言われていますが、国家資格に合格することは以外にも「狭き門」ではありません。

毎年の合格率は90%を超え、その合格者の多くは「希望する歯科医院」への就職を決めています。

専門学校への進学に不安を感じているのであれば、願書を提出する前までに担任や進路指導に相談して、納得してから決断してくださいね。

 

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